完全予約制について

予約制を採っている病院はずいぶん多いので、予約制であること自体珍しくないのですが、一般に、病院の予約制は同じ時間に数人の予約があったり、スケジュール的に無理な予約を取っているのでことが普通です。したがって予約時間になっても診察にならず、30分1時間待たされることもよくあります。

 以前、大学の外来で、初診でこられた弁護士の先生に11時の予約なのに、なぜ診察開始が11時20分なのだと怒られたことがあります。弁護士の先生方は時間でいくらというように費用が決まっているようなので、予約時間に遅れるということはないと憤慨されていました。予約時間があるのに20分も遅れてとんでもないというお気持ちはよくわかりますが、病院における予約時間はあくまでも目安とお考えくださいと予約のときにきちんと説明しなかったことが問題だと思います。

 以前は病院の予約というものはなく、大勢の患者さんが朝早くから順番をとりに病院にくるというのが、一般的でした。朝7時にきても診察が11時などは当たり前で、午後になってしまうこともよくありました。これはあまりにひどいということで目安の時間を作るというのが予約の始まりだったと思います。5-6時間待ちが当たり前だった以前の状況からすれば30分―1時間はずいぶん待ったということにはなりませんというのが病院の言い訳ではないかと思います。

 病院の予約は待つことが前提と理解されている方が多いので、当院も待つと思われて早く来られるかたがいらっしゃいますが、当院は時間予約はきちんとしておりますので早く来ていただく必要はありません。早く来ていただいてもお待ちいただくだけですので、予約時間の5分前を目安に来院していただいています。

 お近くの方でお昼休みが1時間とれるかたは昼休み時間で十分診療可能です。会社帰りでは受診が難しい場合、昼休み受診をご検討ください。