当院に来られる患者さんには過去の検診の結果をすべて持参してもらっています。検診で空腹時血糖が高いので糖尿病を疑われて来る患者さんの以前の健康診断の結果を経年的にみてみると空腹時血糖が126を越える数年前からメタボリックシンドロームと診断される状況になっている方がほとんどであることに驚かされます。

メタボリックシンドロームの診断基準は、ウエスト周囲径が男性で85cm、女性で90cm以上で、さらに (1)血清脂質異常(トリグリセリド値150mg/dL以上、またはHDLコレステロール値40mg/dL未満)
(2)血圧高値(最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上) (3)高血糖(空腹時血糖値110mg/dL) —の3項目のうち2つ以上を有する場合となっています。

春は健康診断の季節です。もうすでに健康診断が済んだ方もいると思いますが、この上記の基準にひっかかってないか、ご自身の検査結果を良く見ていただきたいと思います。

ウエストサイズという項目はないと思うのでメジャーで測定してください。測り方は立位でおへその高さで測定します。ズボンのサイズが80センチ以上の方は測ってみると85cm以上になっていることが多いようです。あとの3つに関しては項目があると思います。この4つのうち引っかかる項目が多ければ多いほど動脈硬化の進展が早くなる、つまり心筋梗塞、脳卒中になりやすいということになります。

たとえば、心疾患となる確率が、この4つのうち1つあると3倍、2つで10倍、3つ以上で30倍となるという報告がなされています。

http://metabolic.jp/metabolic02.htm

対策としては食事療法と運動療法です。メタボリックシンドロームは糖尿病の上流にある状態といえます。糖尿病になる前にメタボリックシンドロームの状態のときに治療を開始すれば糖尿病にならずにすむと思います。

自分の検診の結果を調べてメタボリックシンドロームになっている方は、今のうちに受診をすることをお勧めします。糖尿病になる前に対処したほうが、なってから対処するより楽なことは想像に難くないと思います。