ブドウ糖負荷試験のすすめ―検診で血糖値が高いといわれた方へ―

検診やドックで血糖値が高いといわれたときに、2時検診でブドウ糖負荷試験を 行います。

明らかに血糖値が高い場合は負荷試験はできませんが、はっきりしない場合は負 荷試験が不可欠となります。

ブドウ糖負荷試験はブドウ糖の入った炭酸水を飲んで30分おきに採血するという 簡単な検査ですが、糖尿病の診断には1時間後、2時間後の血糖値だけが必要とな ります。したがって診断のためにはこの2点の血糖値の値があれば十分なのです が、同時にインスリン値を測ることでインスリンの出方、出る量を把握すること ができます。このためには30分おきに3時間まで測定することになりますが、高 血糖の原因がインスリン不足によるものか、インスリンの効きが悪いためなの か、タイミングが合っていないためなのか、などがわかり、その後の治療方針を 決める上で重要な情報になります。
当院に来られる方のなかでこのブドウ糖負荷試験をやって、その結果を持って来 られる方もいるのですが、残念なことにインスリンが測定されていないことが多 いです。検査は簡単ですが最低2時間はかかってしまう検査なので、そう何度も できません。

ブドウ糖負荷試験をされることになった時はインスリン値も同時に測りますか? と聞いてみてください。もし、インスリンは測りませんといわれたら、インスリ ン値の測定も同時にしてくださいと頼むか、検査を断って、糖尿病専門病院にか かりブドウ糖負荷試験をされることをお勧めします。

また2時間後までしか測らないことが多いので何時間かかりますか?とも聞いて ください。インスリンの分泌量を推測する上で3時間後の値は重要です。検査は3 時間でインスリンも測定するということであれば問題ないと思います。

 当院は朝は11時からですが、この検査は朝10時から行っています。血糖値と同 時にインスリンも3時間まで測定しております。

 検診で血糖値が高いと指摘された方は、初診フォームに検診の結果の血糖値とHbA1cとブドウ糖負 荷試験希望と書いていただければ、ブドウ糖負荷試験の予約も可能です。(検診でHbA1cの測定がない場合は先にHbA1cの検査が必要となります。)検査は10時からとなりますのでご希望日のみ記入ください。